03保健師の職場と求人募集状況の最近のブログ記事
市町村の保健師
保健師の多くは市町村の役所・役場の職員として、公的施設の一つである保健センターで働いています。このセンターは市町村によって健康センターや保健福祉センターなどの独自の名称をつけているところもあります。この他にも、自治体の介護保険などの高齢者を担当する部署や保育園など子供を担当する部署、国民健康保険課などに勤務する保健師もいます。このうち、一番市民と接触が多く、特徴的である保健センターでの保健師の仕事は次のとおりです。保健センターは、乳幼児を持つお母さんによく利用されている施設です。また、保健所で提供されているサービスのほとんどは、法律で決められているものです。
(1)予防接種…ツ反・BCG,三種混合,ポリオ,風疹,麻疹などの乳幼児の予防接種 (2)母子保健…乳幼児健診(3ヶ月児,1歳6ヶ月児,3歳児),乳幼児相談,親子教室,母親学級,新生児訪問など (3)老人保健…住民健診,各がん検診,健康相談,健康教室,機能訓練,訪問指導など (4)精神保健…精神保健相談(心の病気や悩みの相談)
保健所の保健師
保健所は都道府県又は保健所政令都市が設置する住民の健康増進のための施設です。ここで働く保健師は、都道府県又は保健所政令都市の地方公務員になります。都道府県が設置する保健所は、各市町村に1箇所ずつではなく、人口や交通手段などを配慮して、ある程度広域的に設置されています。保健所での保健師の仕事は次のとおりです。 (1)精神保健 (2)難病対策 (3)結核・感染症対策 (4)エイズ対策
保健師の求人募集の状況
保健所などの職場で働く保健師は地方公務員になりますので、各自治体が実施する職員採用試験に合格する必要があります。保健師の求人や募集については、必ずしも毎年行われるというものではありません。退職などで欠員ができた時に募集するというのが通常のパターンです。このため、公務員の保健師になりたいのであれば、自分の住む自治体の募集状況だけではなく、通勤時間などを考慮して広域的に考えておく必要があります。
また、公務員の保健師の場合、基本的に年収は毎年増えていき、役所がつぶれる心配もないので人気が高いことから、試験に合格するにはかなり難しいものがあります。
産業保健師とは、企業で働く労働者の健康管理を行う保健師のことです。産業保健師の仕事内容の一つとしては、産業医や衛生管理者などとチームを組んで実施する、会社の健康診断があります。社員に対して行う健康診断の企画や実施、健康診断実施後の事後指導です。事後指導では、検診で問題点の見つかった社員と面談を行い、産業医と連携を組み、問診の補助などを行っていきます。
また、社員の生活習慣病の予防の健康教育や職場の労働衛生環境を適正に保つための労働衛生に関する教育、うつ病や自殺などを防ぐためのメンタルヘルスに関する教育なども行います。
工場などで作業を行う場合には、職場巡視などを行い、作業環境の管理や職場環境の管理に関する提言やアドバイスなども行います。また、従業員が傷病などを発症した場合の応急措置も産業保健師の業務内容です。
産業保健師の仕事の内容は、かつての高度成長期には、労働災害、事故予防などといったものが主な内容でしたが、社会状況や個人のライフスタイルが変化した現在においては、生活習慣病の予防や、うつ病や自殺などメンタルヘルスへに関するものへとスタンスが変化してきています。近年では、海外派遣される社員の増加に伴い、感染症への対策も重要な仕事になっきています。
産業保健師の求人や募集については、かなりたくさんのものが出ています。これは、保健師という資格自体が看護師の資格がないと取得できないことから、どちらかというと貴重な資格だからです。もっとも、特定の企業が毎年、産業保健師の求人や募集を行うといったものではありません。また、産業保健師の就職先を探す場合、狭いエリアに限定せず、通勤時間を考慮して広いエリアで探してみると、結構たくさんの求人や募集が見つかります。
病院保健師とは通称名で正式な名称ではありませんが、医療機関に勤務する保健師のことを指します。保健師は看護師の資格を持っていることから、病院に勤務する場合には、ほとんど看護業務が中心になります。病院保健師の勤務形態は無床診療所と有床診療所で異なりますが、看護師と同じシフトに組み込まれます。
また、医療機関でも健診機関を併設しているところでは保健師業務に携わることになります。つまり、患者さんに対して行う健康診断の企画や実施、健康診断実施後の事後指導です。事後指導では、検診で問題点の見つかった患者さんと面談を行い、医師と連携を組み、問診の補助などを行っていきます。
病院保健師には、正職員とパート・アルバイト勤務があり、給与待遇は産業保健師とほぼ同じです。
(1)無床診療所
病院保健師の勤務には、フルタイム勤務と、パート・アルバイト勤務(多くは午前、午後、夕方から最終までの3つに分かれる)があります。
(2)有床診療所
病院保健師の勤務には、正職員とパート・アルバイト勤務があります。入院患者がいるために夜勤があり、近年では3交代制から2交代制へと移り変わりを見せています。
3交代制:8:00-16:00、16:00-0:00、0:00-8:00
2交代制:8:00-16:00、16:00-8:00
また入院施設の場合、多くは借上げマンションなどの住居が提供されます。
病院保健師の求人や募集も売り手市場の状況にあります。もっとも、どの病院でも求人があるというものではありませんが、探せばいくらでも就職先は見つかります。
学校保健師とは、学校保健法に基づき、大学等に通う学生や勤務する教職員の健康の維持、増進にあたる保健師のことです。学校保健師の仕事内容の一つとしては、学校医とチームを組んで実施する、健康診断があります。健康診断の企画や実施、健康診断実施後の事後指導です。事後指導では、検診で問題点の見つかった者と面談を行い、学校医と連携を組み、問診の補助などを行っていきます。
学校保健師は、学生・教職員の生活習慣病の予防の健康教育やうつ病や自殺などを防ぐためのメンタルヘルスに関する教育なども行います。また、学校保健師は、学生・教職員の身体の異常など健康に関する相談や悩みの相談などにも応じています。
学校保健師の求人や募集には苦労している大学もあります。保健師が一旦退職してしまうと補充をするのがなかなかだからです。保健師は看護師の資格を前提とした資格ですが、看護師の数に比べて保健師は、その20分の1でしかありません。引く手あまたな資格が保健師です。もっとも、特定の大学が毎年、学校保健師の求人や募集を行うといったものではありません。また、学校保健師の就職先を探す場合、狭いエリアに限定せず、通勤時間を考慮して広いエリアで探してみると、結構たくさんの求人や募集が見つかります。
なお、小中学校や高校で同じような仕事を行う養護教諭があります。いわゆる「保健の先生」です。しかし、養護教諭は教員であることから教育学部等での養成も行われていて、必ずしも保健師の資格を持っているわけではありません(持っている人もいます)。保健師の資格を持っている人は、都道府県の教育委員会に申請すると養護教諭二種免許状を取得することができます。